ケンコウコウケン軒

漢方薬膳関連の本が数冊あるので一部抜粋&要約します。

鶏肉〜滋養食に〜

日本でも病人の滋養食とされる鶏肉は、牛や豚などの大型の動物の肉にまさる薬効があります。

鶏の肉はお腹を温め、食欲を亢進させて、気力を充実させ、精力を強める作用があります。

 

病気が長引いて体力が落ちている人の他、胃腸が弱く、食べるともたれて食が進まず、痩せて体力のない人には効果的な食材でしょう。

 

また、お腹を温めて水分代謝を整えるため、よく下痢をする、喉が渇きやすく小便が近い、あるいは小便が出にくくむくみがあるなどの諸症状にも効きます。

 

さらに、疲れて気力がわかないとか、精力が減退している、などという時に食べると効果があります。

 

鶏肉薬効としては血液を補うことがあげられます。

病後や、産後の体力の回復や、お乳の出をよくする作用もあります。

また、不愉快な帯下にも有効。

砂肝は胃腸の冷えを治すなどに用いられています。

 

鶏肉は、アレルギー反応を起こすことがあります。卵アレルギーの人は注意。

 

鶏の骨付きもも肉に、こうらいにんじん、しょうが、ニンニクを薬味として入れておかゆを炊きます。これは体力が落ちてる時、下痢が続いている時などに効きます。

 

鶏肉に大棗と当帰を加えたスープは、虚弱体質や疲れている時、産後、病人などに体力をつけます。

 

カロリーを押さえて体力をつけるのに効果的な食べ方は、鶏ささみ、豚赤身肉、きゅうり、きくらげを千切りにし、スープにして食べます。

 

鶏のもも5本に、牛膝10gの割合で入れて煮たスープは、おりものや生理不順などの婦人病に効きます。

 

貧血が強くてめまいを感じる時は、鶏肉250gに当帰50g、川芎25gを入れて蒸して食べます。

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きゅうり〜民間療法も〜

きゅうりの原産地は東インドで、日本には平安時代に伝来。

日本では主に若いきゅうりを生で食べますが、熟したきゅうりも生で食べたり、煮たり、炒めたりして食べれます。

きゅうりの性は涼なので、生で食べると、熱を冷まし、余分な熱を取り去ります。

熱のある病気の時、口が渇いて仕方のない時、胸のあたりがもやもやする時にたいへん効果があります。

煮て食べると利尿作用が盛んになり、また、きゅうりには、炎症を鎮める作用もあります。

きゅうりのつるには降圧作用があり、副作用もないことから、そのエキスを使った降圧剤も登場しています。

日本の民間療法では、葉を暑気あたりにに用いるほか、茎をむくみを取り去るために使っています。

 

きゅうりは冷やす働きが強いので、胃腸が冷えて弱い人は生のきゅうりを沢山食べると下痢の原因となるので気をつけましょう。脚気の人も同様です。

 

熟したきゅうりの皮30gを煎じて、1日2〜3回飲むと浮腫の初期には効果があります。

 

子供の熱のある下痢の時、きゅうりをハチミツと一緒に食べると効果があります。

 

暑気あたりには、葉を揉んで足の裏に貼ると良くなります。

 

夏、足の裏がぽかぽかとほてって眠れない時には、きゅうりの実の切り口で足の裏をこするとよく眠れます。

 

毒虫刺されには、よく熟したきゅうりの汁や生の葉を揉んで塗ります。

 

 

きゅうりのつる100gに適量の水を加え、煎じて半分ぐらいの量にしたものを、1日2〜3回に分けて飲むと、高血圧に効果があります。

 

 

かぼちゃ〜実も花や種も活用〜

かぼちゃは、胃腸を丈夫にし、体力をつける食べ物です。

野菜の中でもβカロテンが豊富です。

日本種と西洋種とでは、西洋種がエネルギーは2倍、βカロテンは5倍以上と違い、栄養面では優秀です。

また、どんな荒れ地でも育つわりに、でんぷん室に富み、甘みがあって美味。

江戸時代には飢饉の際の救荒食に、戦中・戦後の食糧難の時期には代用食にと、大事な役割を果たしてきました。

かぼちゃの花を“南瓜花”といって、スープの具にすると大変美味しく、それに加え、熱を下げる、下痢を治す、痰を去る、乳の出を良くするなどの薬効があります。

長い間食べ続けると、皮膚が黄色くなりますが、これはかぼちゃの色素が汗腺から排出される為で、害はありません。

 

かぼちゃには解毒作用や駆虫作用があり、昔から生で用いて、薬物中毒や虫下しに使われてきました。

種もこの駆虫作用を持ちますが、それ以外にも体内の余分な水分を取り除く利尿作用があります。

また、かぼちゃの実は、消炎・鎮痛作用があり、湿布剤として肋間神経痛や肋膜炎の痛みなどに使われます。

 

むくみのある時は、かぼちゃとあずきを一緒に、味をつけないで柔らかく煮て食べます。

 

種を干したもの10〜20gを3カップの水で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて空腹時に飲むと、むくみをとります。特に、産前・産後のむくみに効きます。

 

かぼちゃを生で食べると駆虫効果があります。

 

かぼちゃをよく煮てどろどろにしたもので湿布すると、消炎、止血効果があり、肋間神経痛や肋膜の痛みをやわらげます。

 

軽いやけどには、かぼちゃをおろして湿布します。

 

虫に刺された時は、カボチャの花か葉を塩もみして患部に貼るといいです。

トマト〜降圧作用〜

夏季になると、おやつ代わりにトマトを冷やして食べたりしますが、トマトにはのどの渇きをいやす働きがあって、時季にかなった食べ方です。

暑くて食欲のない時にも消化を助け、胃を丈夫にするのでオススメの食べ方です。

トマトやきゅうりは一年中栽培されてスーパーマーケットに並んでいますが、体を冷やす働きがあるので、冬季にはなるべく煮て食べるようにします。

トマトの作用の中で、脚光を浴びているのは降圧作用です。

短時間で血圧を下げるので、高血圧患者の補助療法としてトマトを食べるといいです。

 

また、アストロピンに似た成分を含んでいるので、便秘症の人は沢山食べると便通がよくなります。

 

トマトは体を冷やすので、冷え性、虚弱体質の人、お年寄りは生で沢山食べないようにして下さい。

 

毎朝空腹時に新鮮なトマト1〜2個を2週間位食べます。高血圧、眼底出血の予防と対策に効果的です。

 

トマトジュースを半カップずつ1日2〜3回飲むと暑気あたりを改善します。

 

トマトジュースとスイカのジュースを同じ分量で混ぜて飲むと、熱があって喉が渇く時に効果があります。

 

一年中飲めるオススメのスープは、ミネストローネやトマ玉スープなどがあると思います。

うちで作ってるトマトジュースは簡単で美味しいです。

皮が気になる時は、先にトマトの湯むきをします。

ジューサーかミキサーに、トマトと水少々と氷少々とハチミツを入れてスイッチを押します。

これがめちゃくちゃ美味しいのです。私のオススメです。夕飯後のデザート代わりに飲んだりします。トマトの種の周りのトロッとしたものはコラーゲンだと聞いたので、美容にも最高なのです。

両親のお気に入りは、朝、フライパンに輪切りにしたトマトを並べて、上にとけるチーズを乗せ、オリーブオイルをかけ、塩こしょうをして、蓋をして蒸し焼きにする、トマトのチーズ焼きです。トマトを皿に乗せたら、仕上げにフライパンに残ったオリーブオイルをかけブラックペッパーをお好みでかけます。これが、ご飯にも合う様です。トーストの上に乗せて食べても美味しいです。

 

 

【なす】~民間療法に~

なすは浸けてよし、煮てよし、焼いてよし、炒めてよし、と使い勝手のよい、四拍子揃った貴重な野菜です。

なすには、熱を冷ます、血液の滞りをなくす、痛みを止める、はれを治すなどの作用があるので、乳の痛み、腹痛、下痢、口内炎、内痔出血、直腸出血、皮膚の潰瘍の時に民間で利用されてきました。

食べ物としてばかりでなく、病気やケガを治す目的でも愛用されてきたのがわかります。

 

冷え性の人は多食しない。

なすはアクが強いので、声帯を荒らし、声を悪くする作用があるので、咳の出やすい人は多食しないようにしましょう。

 

なす500gと米でお粥を作り、毎日食べると、黄疸や肝炎に効果があります。

 

一見おまじないのようですが、子どものイボを、なすのヘタを切り、毎日その切り口でこすると数週間でとれます。

 

口内炎の時は、生のなくの皮をアルミ箔で包み、黒くなるまで蒸し焼きにし、ハチミツと練って、口に含んでいると治ります。

 

乳腺炎で痛む時は、ヘタをアルミ箔に包んで黒くなるまで蒸し焼きにし、梅干しの果肉で練ってつけると効果があります。  

 

なすを乾燥させて粉末にしたものを1日9g位ずつ患部に塗ると内痔核に効果的です。

 

なすのヘタを乾燥させたものを粉末にして、2~3gずつ煎じて飲むと、キノコや魚の中毒に効きます。

【スイカ】〜夏の水分補給に〜

※暑気あたりには漢方級の働き

イカには、熱を冷まし暑さを忘れさせてくれる清熱解暑作用、そして、優れた利尿作用があります。

中国ではスイカは天然の白虎湯と呼ばれています。

暑気あたりや糖尿病など、のどの渇きの強い病気を治すために使われます。

また、利尿作用に優れているので、腎炎、膀胱炎、脚気、浮腫を伴いやすい心臓病によい食べ物です。

イカの汁を煮て濃縮したものはスイカ糖と呼ばれ、スイカのとれない季節に腎臓病の人を中心に愛用されてきました。

イカ糖は糖分が凝縮され、腐敗を防ぐと共に利尿作用も強まります。

 

冷え性や胃腸の冷えやすい人は沢山食べないこと。

 

イカの絞り汁を飲むと、腎炎のむくみに効果があります。

高血圧、熱性の咳、熱がひどく舌がかさかさに渇き、うわごとをいう様な時にも有効です。

 

皮を乾燥させ、焼いて灰にしたものを口内炎や歯痛につける。

 

【スイカ糖の作り方】

ミキサーにスイカをかける。

ふきんなどで、その実を絞り、絞ったものを鍋で弱火で煮詰めます。

糸を引く感じになれば出来上がりです。

 

【にんじん】〜五臓を健やかにする〜

にんじんは、生で食べても、煮て食べても、五臓を健やかにし、胃腸を補う働きがあるので、病弱で体力のない人、お年寄りや虚弱体質の子供が常食すると効果的です。

また、人参には、胃を丈夫にし、消化をよくする働きがあります。

そのため、胃が詰まった感じがする時、胸が重苦しい時、食欲不振の時、下痢が長引いてなかなか治らない時も有効です。

慢性胃炎で、むくみがあり、体がだるく、食欲のない人にも向きます。

また、中国では動物実験の結果、血糖降下作用のある成分を含んでいる事がわかり、糖尿病患者にも積極的にすすめるようになってきました。

にんじんの主な成分に、ビタミンAのもとであるβカロチンがあるため、夜盲症、角膜乾燥症にも有効です。

 

※にんじんを多量の酢と一緒に食べると、βカロテンが分解されるので気をつけましょう。

 

夜盲症、角膜乾燥症にはにんじんと豚のレバーを炒めて食べるとよく効きます。

βカロテンは脂溶性のため、油で炒めて食べると吸収が良くなります。

にんじんと羊肉を一緒に煮てスープで食べると、強壮・強精に効果的。インポテンツの人に。

はしか・水疱瘡には、人参90g黒クワイ60gを適当な量の水で煎じたものを。

子供の百日咳には、人参120gナツメ10粒水3カップカップ1まで煮詰めたものを。

 

ゴボウがなく人参が沢山ある時は、人参だけのきんぴらも美味しいですよ。

【じゃがいも】〜胃腸力を高める〜

新鮮なじゃがいもをすりおろし、絞った汁には僅かですがアストロピンが含まれていて胃・十二指腸潰瘍などの痛み止めや慢性便秘を治す働きがあります。

この方法は古くからドイツや日本の民間療法で用いられてきました。

東西の知恵がはからずもいっちょいるのに驚かされます。

また、やけどなどに、おろした汁を塗るなど、外用としても用います。

じゃがいもには胃腸を丈夫にし、炎症を抑える働きがあります。

そのため、胃がはった感じがする時、ムカムカする時、舌に白い苔が出来ている時、腸の具合が悪い時によく効きます。

 

※じゃがいもの芽に含まれるソラニンは、人体に害になる物質ですので、芽は食べてはいけません。

 

よく洗い、皮を剥いて芽を取り除いたじゃがいもをおろし、布などにくるんで汁を絞ります。

その絞り汁を1、2さじずつ、1日2回空腹時に飲むと、胃・十二指腸潰瘍、慢性便秘に効果があります。

 

同じく胃・十二指腸潰瘍には、じゃがいもの黒焼きがよく効きます。

じゃがいもの新しいものをよく洗って皮をむき、芽を取り除き、薄くスライスして、表面を真っ黒に焦がしたものを1日2〜3枚食べます。

 

じゃがいもをすりつぶしてどろどろにしたもので湿布すると、湿疹に効果があります。

1日に4〜5回取り替えましょう。

 

熱い鍋などにさわってやけどをした時は、皮をむいてすりおろしたものを厚く塗ると、早く治ります。

 

【キャベツ】〜胃腸薬〜

原産地はヨーロッパで、日本へは18世紀初めに伝えられました。

煮て食べても、生で食べても、炒めても美味しいキャベツは、いつも摂取していると体を調える働きがあります。

虚弱体質の子供には、キャベツのスープを作っておいて、水代わりに飲ませましょう。

キャベツの最大のメリットは、胃壁の粘膜の再生や潰瘍の治癒に効果のあるビタミンUや Kを含んでいることです。

ビタミンCの含有量も淡色野菜ではトップクラスです。

このために、胃の痛みや、胃・十二指腸潰瘍に効くことがわかり、にわかに注目を集めるようになりました。

因みにこのキャベツから発見された成分、ビタミンUを配合した胃腸薬のあることはよくご存知でしょう。

ビタミンUやCは、煮ると損なわれるので、潰瘍の人は、生かさっと煮たものをとるようにしましょう。

この他に、糖尿病、便秘、吹き出物、泌尿器系疾患に薬効があり、止血、止痛の効果も期待出来ます。

ガンの発生を抑えるという報告もあります。

冷え性の人は生で多食すると冷えますので注意して下さい。

 

新鮮なキャベツのジュースを作り、一回250mlずつ温めて食前に飲みます。

続けて10日間(症状によっては長期間連続して)飲むと潰瘍に効果的。

キャベツ75%セロリ25%の割合のジュースでさらによい結果が得られた例もあります。

腸炎にもよいでしょう。

 

煮過ぎない程度に煮たキャベツを食べていると、ガンの予防効果があります。

 

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【クラゲ】〜気管支の炎症に。血圧も下げる〜

通常クラゲは貯蔵品を戻して使います。

これは乾燥品というよりはほとんど塩蔵品です。

食塩とみょうばんを擦り付け、浸透圧を利用して水分を侵出させます。

これを戻すには一晩か二晩水を替えながらつけて塩出しする必要があります。

細切りでは簡単に戻せるものもあります。

 

クラゲには体の中の余分な熱を冷まし、腸を潤す作用があります。

そのため、咳、痰、喘息、結核によく、また便秘や足のむくみ、二日酔いに有効です。

 

クロクワイ(北越地方でゴヨ、ゴユと呼ばれるもの)と一緒にスープにして常食すると、咳、痰、便秘に効くほか、肝臓を強くし、血圧を下げる働きをします。

長期間続けて摂取しても副作用がなく、高血圧の方にすすめたいスープです。

 

また、気を巡らし、血行をよくする作用もあり、女性の慢性疲労による衰弱、瘀血症状(血液の滞りによって起こる頭痛やめまい、月経不順など)、帯下を治します。

 

クラゲには血圧を下げる作用がありますが、塩漬けにしてあるものは、よく塩抜きして使わないと血圧降下の効き目がなくなってしまうので注意して下さい。

 

また、胃腸が冷えて弱っている人は、消化が悪いのであまり沢山食べない方がよいでしょう。

 

気管支炎の咳や痰には、クラゲ20gをぬるま湯で戻してきれいに洗い、みじん切りにし、皮をむいたクロクワイ5個と適量の水を加えてとろ火で1時間ぐらい煮たものを、毎日1回食べると効きます。

高血圧には、新鮮なクラゲ100g(干したものは50gを戻して)をみじん切りにし、クロクワイ150gの皮をむいて薄切りにしたものと一緒に適量の水を加えて煮て常食すると効果があります。

 

【生姜しょうが】〜吐き気の特効薬〜

漢方では、吐き気を抑える特効薬として尊重されています。

欧米にも、13世紀に電播して以来、香辛料として定着しました。

 

薬味としての生姜は、主に魚や肉の臭みを消すのに用いられます。

また、独特の香りで料理に風味を加え、食欲を増進させます。

生姜の辛味成分であるジンゲロンやショウガオールなどは、他の香りの強い野菜の成分同様、優れた殺菌力を持つとともに、吐き気を抑え、食欲を増進させる事が知られています。

 

漢方では、吐き気を止める他に、風邪、鼻づまり、冷え、頭痛、咳、食欲不振などの諸症状に生姜を使います。

生の生姜に対して、乾燥させたものを乾姜と呼びますが、この乾姜にも薬効があります。

体が冷えた時の頭痛や下痢、腰から下半身の痛みに使います。

また、干したぶんだけ、冷えに対する薬理作用が強くなります。

 

痔疾のある人、充血性の眼病の人、できものの出来やすい人は食べすぎないようにして下さい。

 

吐き気には、生の生姜を絞った汁に、熱湯を注いで飲みます。

 

キノコや魚、肉の中毒の場合は、生の生姜の絞り汁を飲みます。

 

生姜3かけ、シソの葉6g、長ネギ1個を用いてスープを作り、熱いうちに飲むと風邪によいです。

 

適量の生姜汁と1個分のナシの絞り汁にハチミツを加え、温めて飲むと咳止めや痰切りによいです。

 

冷えによる下痢には、乾姜3gともち米9gでおもゆを作って飲みます。

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【ニンニク】〜免疫力アップ〜

生のニンニクには、独特の匂いがありますが、この匂いのもとアリシンには、チフス菌、結核菌、大腸菌コレラ菌など、様々な細菌に対して抗菌作用があります。

この作用は、タマネギと共に、植物の中ではもっとも優れています。

また、寄生虫の駆除、食中毒の予防にも効果があります。

 

ニラと並んで強精・強壮作用が強いニンニクですが、常食すると体内の免疫を高めます。

そのため、抗がん作用も期待出来ると注目されています。

また、ニンニクには、心臓の収縮力を増して末端血管を拡張し、高血圧や動脈硬化を予防する作用があります。

 

その他、ニンニクには内臓を温め、胃腸を丈夫にし、水分代謝を活発にする作用があります。

下痢や便秘も治します。

 

ニンニクは刺激が強いので、胃腸が弱い人は食欲不振になることがあります。

目の悪い人は眼病を悪化させるので多食しない方がよいでしょう。

また、胃や十二指腸に潰瘍のある人も同様です。

 

風邪のひきかけには、ニンニクとしょうがそれぞれ15gを薄切りにして煎じ、それに少量のザラメを加えて、温かいうちに飲みます。

 

お腹が冷えやすい人は、酢につけたニンニクを毎日数個食べると虚弱体質の改善にもなります。

 

喘息には、ニンニク60gとハチミツ90gをつき混ぜて水少々を加え、どろどろになるまで煮ます。それを朝夕1さじずつ食べます。

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【みそ】〜1杯の味噌汁が健康の素〜

みそは大豆を麹菌で発酵させて作った食品で、しょうゆと並んで日本の家庭に欠かせない調味料です。

白味噌赤味噌八丁味噌など種類があり、白味噌はやや甘く野菜料理に、赤味噌は魚介類の料理に合います。

みそは畑の肉といわれる大豆が原料なので、良質のタンパク質、脂質、ビタミンB2、鉄、リン酸、カルシウムを含んでいます。

ご飯に味噌汁はつきものですが、栄養上からみても、米に不足しがちなタンパク質、ビタミンなどを補えるので、優れた組み合わせです。

 

味噌は毒消しの作用があります。

魚や肉、野菜を料理するときに使うと、その毒を消します。

酒の毒を解す作用もあります。

また、昔から病後の回復や産後のめまいなどによく用いられてきました。

 

しょうゆと同様、塩分が多いので、とりすぎは禁物です。

とくにむくみのある人、血圧の高い人はみそや味噌汁をとりすぎないこと。

 

酒を飲んだあと味噌汁を飲むと二日酔い防止になります。

 

産後のめまいやおりものには、味噌汁を常食すると効果があります。

 

腹痛や頭痛には、甘味噌とカツオの出汁と少量の酒を加え、熱服して発汗するとよく効きます。

 

できものや関節の腫れには、味噌を塗った上からお灸をすると良いです。

【牛肉】〜胃腸を丈夫にし、骨を強くする〜

牛肉は紀元前にすでにエジプトで食用にされていました。

日本では仏教の教えに従い肉類を食べることはタブーでしたが、江戸時代などは「薬食い」と称してこっそり食べていたようです。

 

一般大衆がおおっぴらに牛肉を食べるようになったのは明治以降です。

牛肉はステーキにしても、ローストビーフにしても、シチューにしても、美食家がうなるほど美味ですが、栄養価も高く、すき焼きは様々な食材と一緒に摂取するので、健康的な優れた料理方法といえます。

しゃぶしゃぶも野菜と同時に摂取出来るバランスのとれた料理です。

 

牛肉には胃腸を丈夫にし、骨を強くする働きがあります。

胃腸が冷えて食欲不振に陥っている人、足腰が弱っている人、糖尿病でのどが渇く人、疲れてむくみやすい人などに向く食べ物です。

 

牛乳アレルギーの人は食べすぎないようにします。

 

脾胃を補う効果のある食べ方は、

①鶏ガラスープで、おかゆを炊きます。

②牛肉は塩、砂糖で下味をつけ、水で溶いた片栗粉をからめておきます。

③チンゲン菜の葉を1枚ずつはがして茹でます。

④椀の底にチンゲン菜を敷き、その上に牛肉を1枚ずつ広げて並べ、熱々のかゆを注ぎます。

⑤熱いうちに食べます。

これは虚弱体質を治し、筋骨を丈夫にする食べ方でもあります。

 

慢性の下痢、胃腸が冷えて働きが悪い時には、牛肉で濃いスープを作って気長に飲むと効果的。スープは肉が煮崩れるまで煮てかすをこし、琥珀色になるまで煮詰めるのがポイント。

 

 

 

【小麦コムギ】〜肝機能を養い気力が増す〜

漢方でノイローゼやヒステリー症によく使われる処方に「甘麦大棗湯」があります。

甘草、大棗、小麦の三味から作られている処方です。

この薬は不安感におそわれ、動悸がしたり、夜中に突然泣き出したりするノイローゼ、ヒステリー症にとてもよく効きます。

この処方かたもわかるように小麦は肝機能を養い、気力を増して、精神を安定させる働きにすぐれています。

小麦を常食すると、胃腸を丈夫にし、下痢を止める効果もあります。

 

その他、熱を除き、のどの渇きを止め、体の弱った人の寝汗を治します。

胸のあたりがモヤモヤして不安感がなくならず、不眠、寝汗、口やのどの渇きがあって、熱っぽい状態の時にもよく効きます。

小便の出の悪い人にも有効です。

また、おできなどには外用します。

ただし、薬効を求める場合は小麦粉やパンではあまり効果がないようです。

 

小麦アレルギーの人は注意しましょう。

 

利用法

・小麦15〜30g、甘草10g、大棗5個を煎じて、お茶代わりに飲むと、ヒステリー、精神不安で、おなかのあたりに不安感があり、動悸がしたりする時に有効です。

・小麦45g、黒大豆30g、ムクゲの花30gを煎じて飲むと不眠症に効果があります。

・小麦30gにナツメ10個、竜眼肉15gを加え、水でどろどろに似たものを食べると、昼間の多汗症や精神不安に効果があります。